<管理職からの質問>
人事評価制度で失敗する理由はよくわかりました。それでは、制度を十分に機能させるためにはどのようなことに注意すればよいでしょうか?
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<解説>
人事評価制度で失敗しない、即ち制度を機能させるためには、上司が適正な評価をすることが大事です。そのために必要な、人事制度制度の目的や仕組み、考え方、人事評価の進め方、注意点などを解説してきました。それらを要約すると次のようになります。
人事評価制度の目的や仕組みを理解する
人事評価の基準やルールを理解する
期首の課題や目標を、部下と共に確認し、共通の認識をもつ
部下の職務行動や発言を意識し、記録を残す
評価者自身のエラーに気づき、注意する
事実に基づいて評価を実施する
結果に至った原因の分析を行い、部下育成に役立てる
このように書きましたが、管理職になりたての上司は、すべてを適切にできるか不安を感じられる方もおられるでしょう。しかし、最初から完璧にできる管理職はいませんので、試行錯誤しながら一つひとつ経験していくしかありません。
一方、部下の方は、いくら管理職になりたてであろうと、適正な評価を望んでいます。たとえ一時的と言っても不適正な評価をつけられれば、納得できず、モチベーションは必ず下がります。
このギャップを埋めるためには、上司が十分に準備を行なうことです。そして、部下とよく話し合うことです。例えば、人事評価制度自体のこと、上司としての方針や部下に期待する姿、部下の意見や要望などについて、しっかり話し合って、お互い納得が得られるように精一杯努力することです。そもそも、これが人事評価制度を機能させる最も大切なことではないでしょうか。
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<ポイント>
適正な人事評価をするための姿勢や視点を管理職は身につけるようにしましょう。そして、評価に際して十分に準備を行なった上で、部下としっかり話し合いをして、お互い納得が得られるように精一杯努力しましょう。
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