<管理職からの質問>
困った顔_ 前回、対象者別の就業規則があるということを教えてもらいましたが、そもそもパートタイマー、契約従業員、嘱託従業員とはどのような人のことをいうのでしょうか?
 
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<解説>
70be946f 特に法律で決まっていたり、確定した定義というのはありません。一般的には次のように解釈されていますので、参考にしてください。
 
・正規従業員(正社員)とは
 会社が定めている最も長い所定労働時間の全時間を勤務し、仕事の範囲や責任は大きく、労働契約の期間を特に定めておらず長期にわたって会社に勤めることを前提に採用されている者。
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・パートタイマーとは
 正規従業員よりも働く時間が短く、時給によって雇用されている者。一般的には、仕事の範囲や責任は狭く、労働契約の期間は定められている。
 
・契約従業員(契約社員)とは
 労働時間は正規従業員と同等の場合が多く、仕事の範囲や責任は正規従業員と比べると狭く、労働契約の期間が定められている者。賃金は時給や日給、月給などさまざま。
 
雇用形態別の従業員・期間従業員(期間社員)とは
 契約従業員(契約社員)と同じ。
 
・嘱託従業員(嘱託社員)とは
 定年後再雇用された者。労働契約の期間は定められており、労働時間は正規従業員と同等の場合もあれば、短い場合もある。仕事の範囲や責任は限定的な場合が多い。賃金は時給や日給、月給などさまざま。

・アルバイト従業員とは
 短期間の労働契約で、臨時的又は補助的な仕事に携わり、時給によって雇用されている者。労働時間は、短時間であることが多いが、正規従業員並に働くこともある。
 
 
 パートタイマー以下は非正規雇用従業員と呼ばれ、名称が違うのは、雇用形態が違うためです。雇用形態が違うということは労働条件が違うことを意味し、雇用形態に応じた個別のルールがあります。それぞれに適した労務管理が必要ということになりますので、違いがあるということをまずは理解しておきましょう。
 
 雇用形態別の条件として特徴的なのは「労働契約期間の有無」と「労働時間の違い」があげられます。この2点に注目し、上記の説明を比較してください。
  
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<ポイント>
! あなたの職場には雇用形態別に、どのような従業員がおられますか? 殆どの会社には名称の異なる従業員が働いています。今後も、正規従業員以外の非正規雇用の従業員が増えてくると考えられます。これらの者を上手く管理していくことが管理職に求められています。そのためには、まず雇用形態別の労働条件を理解しておきましょう。
 
 
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