人事コンサルタント鷹取が贈る「人事評価・労務管理・人材育成」入門

◆部下の人事評価・労務管理・職場のマネジメントに必要な考え方やツール、情報をピックアップしてお届けします。 ◆特に、医療・福祉分野の方向けにまとめていますが、一般企業の方にもぜひ参考としていただければ幸いです。 ◆担当は、人事総務部サポーター・現場管理職サポーターでアンガーマネジメント・ファシリテーターの『人事コンサルタント鷹取 人事マネジメント研究所 進創アシスト 代表』より。 【無断転載・無断複写禁止】

2025年05月

叱って、相手から嫌われたくない。

叱って、相手から嫌われたくない。

先輩や上司に対して、そう思うのは自然なことでしょう。
特に、人手不足の職場では、誰かに辞められることは大きな痛手ですから、
その気持ちは一層強くなるはずです。

もちろん、後輩や部下から嫌われたいと思う人はいません。
しかし、本当に相手のためを思うなら、
時には目を背けずに、きちんと叱ることも必要なのではないでしょうか。

なぜなら、叱るということは、
単に相手の言動を否定することではなく、
改善を促し、より良い方向へ導くための大切なコミュニケーションだからです。

例えば、福祉の現場で、
利用者の方や園児に対して不適切な対応をしている職員がいたとします。
「嫌われたくないから」と見て見ぬふりをするのは、
本当にその方たちのためになるでしょうか。

それは、利用者の方や園児をないがしろにする行為です。
同時に、その職員にとっても、自身の問題に気づき、
成長する機会を奪うことになります。
もし、不適切な対応が当たり前になってしまえば、
それは習慣となり、最悪の場合、虐待につながる可能性さえあります。

だからこそ、私たちは、相手を尊重しながら、
必要な時にはしっかりと叱るための方法を
学ぶ必要があるのではないでしょうか。


ワンポイントメッセージ:
  叱らないことは、現状維持。
  それは、改善の機会を奪い、成長を止めてしまうことにつながるかもしれません。
 

違いを認め合う第一歩。「当たり前“じゃないかも”」という視点

私たちは、日々の生活の中で、
様々なことに対して瞬時に判断を下しています。 特に忙しい時には、この素早い判断が不可欠です。
たとえば、自動車を運転する際、
一つ一つの動作を意識的に考えているわけではありません。
それは、私たちの脳や体がこれまでの経験から学び、
記憶しているからです。
そして、特に問題が起こらなかったからこそ、
無意識のうちに判断し、行動に移せているのです。 この無意識の判断には、私たち一人ひとりが持つ「基準」が存在します。
それは、「良いか、悪いか」といったシンプルなものかもしれません。
しかし、この基準が、人と人との関係においては、
必ずしも一致するとは限りません。
むしろ、その違いが、時には誤解や摩擦を生む原因となることがあります。 振り返れば、昭和の時代においては、
人々の持つ基準は比較的近かったかもしれません。
しかし、令和の現代は「多様性の時代」と言われるように、
価値観や考え方の違いは以前よりも大きくなっています。 この「基準」を、もっと分かりやすい言葉で表現するならば、
それは「当たり前」という言葉に置き換えることができるでしょう。
私にとっての「当たり前」が、
相手にとっての「当たり前」とは限らないのです。 だからこそ、大切なのは、自分の「当たり前」は、
もしかしたら相手にとって「当たり前じゃないかもしれない」と
意識すること。

もちろん、咄嗟の瞬間に意識することは難しいかもしれません。
だからこそ、普段から「もしかしたら、そうじゃないかもしれない」と
考える習慣を身につけておくことが大切なのです。
ワンポイントメッセージ:   いつも心に留めておきたいこと。
  「当たり前“じゃないかも”」を、日々の習慣に。




新しい一歩を、小さく踏み出す勇気

新しいことに小さく挑戦する
 
めまぐるしく変化していく現代。
私たち自身も変化に対応していく必要性を感じつつも、
「具体的に何をすればいいんだろう?」と
悩んでしまうこと、ありますよね。

そんな時は、背伸びせずに、
本当に小さなことから始めてみませんか?
例えば、こんな風に。

  • コンビニのレジで、店員さんに「ありがとうございます」と一言添えてみる。
  • 駅のホームで、困っていそうなご年配の方や体の不自由な方に「何かお手伝いできることはありますか?」と声をかけてみる。(もちろん、状況によってはそっと見守ることも大切です)
もし、相手の方が笑顔で応えてくれたら、
きっと心が温かくなりますよね。

もちろん、中には反応がないこともあるかもしれません。
でも、そこでがっかりしないでください。
大切なのは、相手の反応ではなく、
「自分自身が変わる」という小さな挑戦です。

今日、できなかったこと、ためらってしまったことはありませんか?
もし、少しでも「できた」「やってみた」という小さな変化があれば、
ぜひ自分を褒めてあげてください。その小さな積み重ねが、
いつかきっと大きな変化へと繋がっていくはずです。
 
職場でも、同じように小さな挑戦をしてみましょう。
例えば、終業帰宅前に、鏡の前に立って笑顔を作ってみる。
そして、同僚に「お疲れさまでした」と笑顔で声をかけてみる。
たったそれだけでも、
職場の雰囲気が少し和やかになるかもしれません。
 
 
ワンポイントメッセージ:
 まずは、本当に小さな一歩から。
 焦らず、自分のペースで変化を楽しんでいきましょう。
 

新しい意味を見出そうとする「働き方」の変化/ (2025年5月)これだけは押さえておきたい!人事労務の最新情報~人事コンサルタント鷹取

 
■高年齢者雇用安定法Q&Aの改訂版を公表/厚労省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koureisha/topics/newpage_55003.html

■育児・介護休業法改正~令和7年4月1日から段階的に施行/厚労省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000130583.html

■一般事業主行動計画の策定・届出等について~令和7(2025)年4月1日からは、従業員数101人以上の企業は、育児休業等の取得状況や労働時間の状況把握、改善すべき事情の分析をすることが義務付けられます/厚労省
https://www.mhlw.go.jp/general/seido/koyou/jisedai/index.html


■職場の熱中症対策を義務づけ、6月1日から施行/厚労省
https://www.mhlw.go.jp/content/001476821.pdf
■2025年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」の実施/厚労省
https://www.mhlw.go.jp/stf/coolwork_20250228.html

■職業情報提供サイト(job tag)等のリニューアル/厚労省
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_54345.html
▽職場情報総合サイト(しょくばらぼ)
https://shokuba.mhlw.go.jp/

■カスハラ対策「主な行為と対応示す スーパー向け手引き」/厚労省
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_55395.html
■カスタマーハラスメント対策を「実施」の企業は24.3%/経団連
https://www.keidanren.or.jp/policy/2025/005.pdf

■「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方」検討会中間とりまとめを公表/厚労省
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_56897.html

■新卒者の採用内定状況「採用計画数に達していない」が最多~労働経済動向調査/厚労省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/keizai/2502/

■就活「中小メイン」が増加、背景に初任給引き上げ/マイナビ
https://www.mynavi.jp/news/2025/04/post_48532.html

■2月完全失業率2.4%、前月比0.1ポイント低下~労働力調査/総務省
https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.html
■2月の有効求人倍率1.24倍、前月比0.02ポイント低下~一般職業紹介状況/厚労省
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_56019.html

■定年まで働きたいは、10年前から11.9ポイント減少/東商
https://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=1205795
■「働き直し」テーマに特設サイト/博報堂生活総合研究所
https://www.hakuhodo.co.jp/magazine/115356/


■管理職育成の課題など調査/東商
https://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=1205797

■「女性と健康」に関する調査結果を公表/経団連
https://www.keidanren.or.jp/policy/2025/023.pdf

■「日本的な感性を活かした多様性ある社会の実現」/21世紀政策研究所
http://www.21ppi.org/theme/2025/04/10000000.html

※発信者によりリンク先を変更している場合はお許しください。
 
 
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1.これだけは押さえておきたい!人事労務の最新情報
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