人事コンサルタント鷹取が贈る「人事評価・労務管理・人材育成」入門

◆部下の人事評価・労務管理・職場のマネジメントに必要な考え方やツール、情報をピックアップしてお届けします。 ◆特に、医療・福祉分野の方向けにまとめていますが、一般企業の方にもぜひ参考としていただければ幸いです。 ◆担当は、人事総務部サポーター・現場管理職サポーターでアンガーマネジメント・ファシリテーターの『人事コンサルタント鷹取 人事マネジメント研究所 進創アシスト 代表』より。 【無断転載・無断複写禁止】

2012年10月

勤務医の就労実態と意識に関する調査(JILPT)

<管理職からの質問>
管理職の困った顔 医療機関に勤務する医師の労働条件を検討するときに、参考となる資料はありませんか?
  
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<解説>
社労士 労働政策研究・研修機構(JILPT)より、「勤務医(医療機関に勤務する医師)の就労実態と意識に関する調査」の調査結果が発表されました。 勤務医の労務管理を考える最新のものとして参考になるでしょう。
 
  
 調査項目はたくさんありますが、私が特に興味深いと感じた項目は「労働基準関係法令の遵守に対する認識」です。(グラフ参照)
勤務医の労働基準関連法令の遵守に対する認識 
 「医師は勤務医であっても、特別の使命があるのだから、労働基準関係法令の適用が遵守されなかったとしてもやむを得ない」又はどちらかというとそれに近いと回答したものが約30%。
 
 「医師といえども、勤務医は病院に雇用されている労働者であり、労働機関関係法令の保護下にあるべき」又はどちらかというとそれに近いと回答したものが約70%。
  
 おおむね年齢が若くなるほど、また男性よりも女性の方が、後者「法適用に積極的な回答」が多くなっています。
  
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<ポイント>
! 勤務医は労働基準関係法令の適用に積極的な回答が多くなってきていますが、消極的な回答も約30%もあります。やみくもに一律的に取り扱ってしまうと、勤務医の特別の使命感が殺がれ、モチベーションに悪影響を及ぼしてしまうことがあると思われます。
 勤務医一人ひとりに、勤務医としての働き方や法令遵守についての考えをよく聞きながら、法令遵守と勤務医としての特別の使命感が両立できるよう業務の調整や改善に取り組まなければなりません。ここに、勤務医の労務管理の難しさがあるでしょう。
 
 
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news letter 2012年10月号

人事マネジメント研究所 進創アシスト 発行の「 news letter 2012年10月号 (pdf)」です。ダウンロードしてご覧ください。   http://blog.livedoor.jp/shinsou_assist/newsletter/201210.pdf
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