<管理職からの質問>
管理職の困った顔 懲戒処分も必要ですが、その前に注意指導や叱ることが私は大事だと思っています。そのことに対して若手の従業員はどのように考えているのでしょうか?
 
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<解説>
社労士 人事総合ソリューション企業のレジェンダ・コーポレーション株式会社は、2010年から2012年に入社した入社3年目までの若手社員に意識調査を行っています。参考になりますのでご紹介しましょう。
 
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グラフ「上司先輩に叱られたい」 若手社員に「上司・先輩から叱られることがあるか」という問いに対して、「叱られたことがある」と回答したのは49.6%と約半数でした。主観的には叱られた割合が少ないように思いますが、皆さんはどう感じましたか?
 
 また、「正当な理由があれば上司・先輩から叱られたいか」という問いに対しては、78.5%が「叱られたい」と回答しています。そして、「叱られることは自身の成長に必要」と87.7%もの若手社員が考えています。
 
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 最近、パワハラなどの苦情や訴訟関係で叱りにくくなってきている傾向はありますが、そもそも「叱る」という本来の意味を理解し、適切な叱り方をすることは、社員育成にとって有効なものです。
 
 「叱る」=しかるべき方向へ諭す、導く
 
 適切な叱り方をするためには、パワハラにならないための基本知識とともに「叱る」というコミュニケーション・スキルは欠かせません。この研修を管理職はぜひ受けて学び、習得してください。
 
●若手社員の意識/実態調査~レジェンダ・コーポレーション
 
 
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<ポイント>
! 若手社員は「叱られた」経験は半数程度しかありませんが、「叱られたい」「叱られることは自身の成長に必要」と多くの者が考えています。そこで、上司が適切な叱り方をするためには、パワハラの基本知識と「叱る」というコミュニケーション・スキルの習得が必須です。