<管理職からの質問>
管理職の困った顔 人事評価が人事判断をするいろいろな場面で必要なことはわかりましたが、その評価の納得性を高めるために必要なことは何でしょう?
 
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<解説>
 
 人事評価の納得性を高めるためには、役割(職務)の範囲や責任の程度などを中心に指標を持ち、それを上司が適正に評価できることが必要です。
 会社の経営者や管理職の内にだけ、指標や評価結果を持っているだけでは不適切です。誰にでもきちんと説明ができるような仕組みを持ち、制度としてきちんと稼働させていなければなりません。
人事評価の納得を高めるために必要なこと 
 そのときに大事なものの一つが人事評価シートなどのようなツール。
 自分の会社にあったツールが望ましいのですが、最初からそのようなものは作れません。特に、中小企業、小規模事業所では尚更です。
 したがって、どこかのツールを参考に、真似て利用しようとするでしょう。それ自体は否定しませんが、ただ真似るだけではダメです。 なぜダメか? それは、使い続けないからです。使い続けながら不具合等を点検、改善し、時間をかけて自社のものにしていくことによって、充実し、納得性が高まってきます。
 ツールを使い続ける労力はかなり必要です。評価を受ける部下からすれば、それ位の覚悟を持って実施して欲しいと思うでしょう。思いつきでやられては、たまったものではありません。
 
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<ポイント>
! 人事評価の納得性を高めるためには、①役割(職務)の範囲や責任の程度などを中心とした指標と、②それを上司が適正に評価できること。この2点は最低限必要なことですが、それを形にした人事評価シートなどのようなツールが必要です。さらに、そのツールを自社のもの、適切なものにしていく改善努力も欠かせません。