人事コンサルタント鷹取が贈る「人事評価・労務管理・人材育成」入門

◆部下の人事評価・労務管理・職場のマネジメントに必要な考え方やツール、情報をピックアップしてお届けします。 ◆特に、医療・福祉分野の方向けにまとめていますが、一般企業の方にもぜひ参考としていただければ幸いです。 ◆担当は、人事総務部サポーター・現場管理職サポーターでアンガーマネジメント・ファシリテーターの『人事コンサルタント鷹取 人事マネジメント研究所 進創アシスト 代表』より。 【無断転載・無断複写禁止】

影響

過労死がもたらす影響

<管理職からの質問>
管理職の困った顔 管理職として部下を過労死させては絶対にいけないと考えていますが、部下を失う他に、会社にはどのような影響があるでしょうか?
 
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<解説>
社労士 過労死が起こってしまうと、会社には次のような影響が考えられるでしょう。
 
 
労災保険の保険料UP
 労災保険は災害防止に努力している会社とそうでない会社とでは、災害発生率が違うため、保険料負担の公平を図るために、メリット制というものを設けて、保険料を増減させています。労災給付額が少ない会社では保険料が少なく、労災給付額が多い会社では保険料を多く支払わなければなりません。過労死が起きてしまうと労災給付が多額になり、保険料がUPする可能性があります。
 労災保険は会社が保険料の全額を負担するものですから従業員には直接的な影響がなさそうに思えますが、保険料がUPするということはそれだけ利益が減るということになり、その結果人件費等に回せるお金も減るということになります。
 過労死がもたらす影響
損害賠償請求の民事訴訟
 過労死が起こった場合、労災と認定されれば遺族に保険給付が行なわれますが、それだけでは収まらないときがあります。遺族から会社の安全配慮義務に違反があったということで、民事訴訟で損害賠償の請求が起こされる可能性があります。裁判で損害賠償が認められたり、または和解となったとしても数千万円から億を超えるケースも出てきていますので、そうなると会社は相当な負担となります。
 
労働基準法、労働安全衛生法違反
 過労死が起きると労働基準法、労働安全衛生法の違反があったのではないかということで労働基準監督署から調査に入られ、その結果法違反として起訴される可能性もあります。
 
社内外からの批判→経営への影響
 過労死が起こったということで会社内の従業員からの批判のほか、会社外の利害関係者(ステークホルダー:顧客、株主、将来の世代、地域社会など)からも批判を受け、経営への影響は避けられないでしょう。
 
 
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<ポイント>
! 過労死が起こってしまうと「労災保険の保険料」「民事訴訟による損害賠償請求」「法違反による起訴」「社内外からの非難→経営への影響」などの影響があります。管理職として、このくらいのことは理解しておきましょう。
 
 
 
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パワハラが起きると実際どのような影響がありますか?

<管理職からの質問>
管理職の困った顔 パワハラが起きると実際どのような影響が職場にあるのでしょうか?
 
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<解説>
社労士 パワー・ハラスメントは職場の力関係を背景によるため、上司から部下へのいじめや嫌がらせが一般的なものとして考えられがちですが、これ以外にも先輩から後輩、同僚間においても力の強い者から弱い者、正規従業員から契約社員・派遣社員へのいじめや嫌がらせも起こります。最近は、職場におけるいじめが増加しているという報告が出ています。
 「平成20年度個別労働紛争解決制度施行状況」
 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/05/h0522-4.html
 
 パワハラは、従業員の人格や尊厳を傷つけるだけでなく、精神面にも影響を及ぼして、うつ病を発病させるなど、被害者に大きなダメージを与えます。また、パワハラを見ていた他の従業員のやる気を失わせて有能な人材を流出させることにつながるなど職場を不安定にし、生産性を低下させるなど、企業経営にも深刻なダメージを与えることになります。
 
パワハラの影響 また、被害を受けた従業員が裁判や弁護士を通じて加害者に法的な責任を求めてくることもあります。このときの加害者とは、パワハラを行なった上司の他、事業主も責任を問われることになります。これは、パワハラ上司を雇用していた事業主としての責任(使用者責任)や、職場環境を調整する義務が事業主にはあるからです。
 
 当事者間だけではなく、パワハラで訴えられているということになると取引先や従業員全体、地域社会に対してのイメージダウンにもつながりますので、影響はさらに広がる可能性があります。
 
 
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<ポイント>
! パワハラが及ぼす影響には、従業員のやる気喪失や精神的な病気の発症、職場環境悪化、人材流失、職場不安、生産性低下など企業経営へのダメージ、法的責任を問われる、社会的なイメージダウン等々があります。思っている以上に影響の大きいことを理解しましょう。
 
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<他社に学ぶ>
他社から学ぶ ある会社で、とても優秀な従業員が新卒で入社してきましたが、その職場の先輩達が中途入社の従業員にいじめや嫌がらせをしているところをみて、次は自分かもしれないと恐怖を感じ退職してしまいました。会社としては大きな期待をもって採用したのですが、人材流失です。その後も採用しては辞め、採用しては辞めの繰り返しで、人材が定着していません。
 
 
 
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