人事コンサルタント鷹取が贈る「人事評価・労務管理・人材育成」入門

◆部下の人事評価・労務管理・職場のマネジメントに必要な考え方やツール、情報をピックアップしてお届けします。 ◆特に、医療・福祉分野の方向けにまとめていますが、一般企業の方にもぜひ参考としていただければ幸いです。 ◆担当は、人事総務部サポーター・現場管理職サポーターでアンガーマネジメント・ファシリテーターの『人事コンサルタント鷹取 人事マネジメント研究所 進創アシスト 代表』より。 【無断転載・無断複写禁止】

2012年05月

「平成23年度個別労働紛争解決制度施行状況」公表~『いじめ・嫌がらせ』は相変わらず大幅に増加

 5月29日に厚生労働省から「平成23年度個別労働紛争解決制度施行状況」が公表されました。
 
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 「平成23年度個別労働紛争解決制度施行状況」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002bko3.html
  
【平成23年度の相談、助言・指導、あっせん件数】
・総合労働相談件数…110万9,454件(前年度比 1.8%減)
・民事上の個別労働紛争相談件数…25万6,343件(前年度比 3.8%増)
・助言・指導申出件数…9,590件(前年度比 24.7%増)
・あっせん申請受理件数…6,510件(前年度比 1.9%増)
 
(1) 民事上の個別労働紛争相談件数、助言・指導申出件数が過去最高
 総合労働相談件数は、前年度比で減少したものの、4年連続で100万件を超えて推移しており、高水準を維持している。また、民事上の個別労働紛争に係る相談、助言・指導申出件数は、制度施行以来増加傾向にあり、いずれも過去最高を記録した。また、あっせん申請受理件数は昨年度と較べて微増した。
 
(2) 紛争内容は『いじめ・嫌がらせ』が増加するなど、多様化の傾向
 『いじめ・嫌がらせ』などが増加し、『解雇』に関する相談が減少するなど、紛争内容は多様化した。
 
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 以上のような内容です。
個別労働紛争解決制度_最近3か年度の主な紛争の動向
 注目すべきは、やはり『いじめ・嫌がらせ』の増加です。右肩上がりの状況はずーっと続いていますので、今後も増加が予想されます。この事案は表面化しないことも多いと思いますが、職場として『いじめ・嫌がらせ』を無視したり、放置したりすることはできません。働きやすい職場を作るためには、まずは啓蒙や研修、規定の整備等が必要でしょう。
 
 また、『自己都合退職』による紛争も増加しています。上記の公表だけでは詳細はわかりませんが、極めて高い増加率を示していますので注目しなければなりません。自己都合退職だからといって安心してはいけないということでしょう。その退職手続きや年休取得、退職金など退職に関してのトラブルも多いため、労務管理が適切に行われているか改めてチェックしておく必要がありそうです。
 

水栓をハンドルタイプからレバータイプに取り換える

<管理職からの質問>
男性_困り顔 汚れた手で水道の水栓ハンドルを回して開くと、ハンドルを汚して不潔にしてしまいます。次に、使う人のことを考えて、その都度ハンドルを洗うようにしているのですが、毎回のことなので何かよい工夫はありませんか?
 
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<解説>
社労士水栓の形をレバータイプに変える改善 水栓ハンドルを汚れていない手の甲で回すのもたいへんです。上手く回りません。
 そこで、水栓ハンドルをレバータイプに交換してみてはどうでしょうか。
 レバータイプだと、手の甲や肘でも簡単に開栓でき水がでてきます。止めるのも簡単です。
 
 ご年配の方などでハンドルを回す力が弱くなっている方でも、レバータイプは殆ど力が要らないため使うことができます。
 
 水栓のレバータイプのものは、ホームセンターなどで300円程度で購入でき、簡単に取り付けができます。
 
 
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<ポイント>
! 水道の水栓を回すハンドルタイプから、レバータイプに変えれば簡単に水を出したり、止めたりすることができます。力の弱い方でも簡単に扱えます。

100点満点の仕事を求めない

<管理職からの質問>
管理職の困った顔 部下に仕事をやらせるのですが、出来栄えが今一つだと思っています。あるとき、一人の部下から私(上司)の求める期待に応えようと頑張ってはいるのですが、100点満点の結果が出せないため、落ち込んでいるという話がありました。上司としてどのようにすればよいでしょうか?
 
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<解説>
社労士 「100点満点の仕事」「○○のミスを0件にする、○○を0%にする」というようにひじょうに高いレベルのものを部下に求めていませんか?
 
 テストで100点満点を取ろうとすると、出題範囲の全部を覚えておかなければなりません。いくら過去100点満点を求めないに出ていなくても絶対に出ないという保証はありませんから。
 
 しかし、一定の合格点数を取ればいいのであれば、出題範囲のある程度の重要項目だけを押さえておくだけでいいのです。全部を覚える必要はありません。例えば、80点を目指そうとすれば、20点は捨てることができます。80点を取る勉強の量は出題範囲の50%程度です。とすれば、残り20点が50%程度の量となります。だいたいこのような割合ですので、20点を取ることがいかに非効率的かがわかるでしょう。
 
 仕事でも同じです。100%仕事、完璧なものを目指そうとすると、起こる確率のひじょうに低いものまで対策を講じなければなりません。それでは、仕事が進みません。
 
 もちろん、欠かせない内容は確実に押さえておかなければなりません。それは、80点を“確実に”取れるように仕事の質を高めていくということです。80点が偶然に取れたというのではダメです。
 
 また、捨てる20点の範囲、いわゆる準備していない範囲で想定外の事態が起きたときには、それをどう把握し、どのような対応をすれば適切かを考えておくようにしてください。これは、具体的な問題を一つひとつ想定するのではなく、想定外の事態についての対応パターンを自分自身の中に持つということです。2,3つの対応パターンが必要なこともあるでしょうが、具体的な問題をすべて考えることに比べれば時間は圧倒的に少なくて済みます。臨機応変な対応力もつきますので、この方向で部下を指導してください。
 
 
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<ポイント>
! 100点満点の仕事はさせないようにしましょう。起こるか起こらないかわからないことまで想定して仕事をするのは非効率的です。80点程度の結果を確実に出せるような方向で仕事をさせ、想定していない20点の範囲のことが出てきたら、それをどう把握し、どのような対応をすれば適切かというパターンを考えさせるとよいでしょう。

会議の資料は事前配布が基本

<管理職からの質問>
管理職の困った顔 会議が時間通りに終わらず非効率的で、また発言が少なく結論が出ない状態になっていて困っています。どのような工夫をしたらよいでしょうか?
 
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<解説>
社労士 会議が予定の時間内に終わらず延々と続いてしまったり、発言が少なく結論が出ないなど非生産的な場合、その原因はいくつか考えられますが、その一つとして会議で使用する資料を、会議の時間に配っていることが挙げられます。
 
会議の資料配布の時期 会議のときに資料を配れば、当然参加者はそこから資料に目を通し始めます。その時間が勿体ないのです。
 例えば、出席者10人が資料を確認するのに各自5分を費やしたとしましょう。会議の時間はそれだけで5分短くなります。質問などし始めたら、もっと短くなるでしょう。
 また、総時間数にしてみれば10人×5分=50分も無駄にしていることになるのです。
 
 さらに、資料を見てすぐに意見や発言できる人ばかりならいいのですが、頭の中で意見を組み立ててからでないと発言ができない人の場合、会議中にまとめきれなくて一言も意見を言わないということもよくあることです。
 
 その他に、会議の時間に資料を配っているケースでは、会議そのものの目的や出したい結論が不明瞭なまま会議室に集合していることが多いのが実態です。短時間で効率よく、生産的な意見を出し合うには、あらかじめ出席者一人ひとりが自分なりの提案や結論などを準備して臨むことが大事です。
 
 そのためには、少なくとも会議の前日には資料を作成し終えて、事前に配布しておきましょう。(会議の内容によっては、もっと早めに資料作成を終えておいた方がよいこともあります。)
 
 ところで、資料を前日に作成し終えて、事前に配布しておくことに対して、準備がたいへんだという考えを持っている管理職や準備担当者がいますが、会議時間のギリギリまで資料作成していたからといって、良いものが出来上がるわけではありません。出来栄えは変わりません。いや、前日までに配布できるよう計画的に準備をしている方が出来栄えはよいものになっていることが多いのです。
 
 
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<ポイント>
! 会議の資料は、少なくとも前日までに準備して、出席者に配布し、会議までにあらかじめ確認しておいてもらいましょう。また、会議で提案したいことや出したい結論などもあらかじめ自分なりにまとめてきておいてもらうようにしてください。
  
 
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ホワイトボード用のペンの補充方法

<管理職からの質問>
男性_困り顔 ホワイトボードにインクがかすれたペンや使えなくなったペンが置かれていることがよくあります。何本ものペンが置かれていても1本も使えないときがあって、会議の途中に新品のペンを取りに行くこともよくあります。なにか、よい工夫はありませんか?
 
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<解説>
社労士 まず、補充用のペン箱をホワイトボードのある部屋に設置してください。この箱には各1色の新品のペンを置いておきます。
 
ホワイトボードのペンの補充無題 そして、ホワイトボードを使っているときに、インクがかすれたり、でなくなったときはそのペンをすぐにゴミ箱へ捨てます。そして、捨てた色のペンだけを補充用ペン箱から取り出し、使います。
 
 補充用ペン箱には、取り出した色のペンだけがなくなっていますので、その色のペンだけを補充すればよいでしょう。
 
 なお、補充用ペン箱のチェックと新品のペンを補充する担当は決めてください。ホワイトボードの利用頻度にもよりますが、できるだけ毎日確認するのが望ましいでしょう。ホワイトボードをよく活用するとしても、ペンのキャップをきちんと締めていれば1日は持つはずです。
 
 
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<ポイント>
! 補充用のペン箱をホワイトボードのある部屋に設置し、ペンが使えなくなったらゴミ箱へ捨て、補充用ペン箱から捨てた色のペンだけを取り出しましょう。
 次に、補充用ペン箱をチェックし、新品のペンを補充する担当を決めて、定期的確認すればペンが使えないという問題は減るでしょう。

目標設定のポイント

<管理職からの質問>
管理職の困った顔 目標を書くときにはどのようなことに注意を払っておかなければならないのでしょうか?
 
  
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<解説>
目標管理_目標設定_ゴールイメージ 設定する目標は、一定期間内に達成すべき内容を書きますが、それは具体的で明確でなければいけません。社労士すなわち、ゴール(目標達成)のイメージを鮮明に描くことが大事です。
 具体化する理由は、本人だけではなく、上司も同じゴールイメージが持てるようにするためです。抽象的な目標は、本人と上司との間に、認識のズレを生じさせます。認識がズレたまま取り組みを進めてしまうと、一定期間が経過して評価を受けるときに、よい結果が得られません。その期間の取り組みが全くムダになってしまいますので注意してください。
 
 目標設定の3要素は欠かさず、書いてください。
 ・なにを
 ・いつまでに
 ・どのレベル(程度)まで

 また、実行策として、どのような方法や計画で行なうのかも設定しましょう。
 
 なお、目標は上司のいうことをオウム返しに書くのではなく、自分の立場や職務・能力で、なにができるのかをよく考えて、自分なりの言葉で立ててください。ただし、目標を書くのですから、努力が必要な内容でなければいけません。右のものを左へ移すだけのようなことでは目標にはなりません。
 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<ポイント>
! 設定する目標は、ゴール(目標達成)のイメージを具体的かつ明確に表現することが大事です。目標の3要素「なにを、いつまでに、そのレベル(程度)まで」、さらに取り組み方法なども具体化しておいてください。
 
 


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目標管理シート(例)

<管理職からの質問>
管理職の困った顔 目標管理を具体的にイメージするために、目標管理シートはどのような内容や様式になっているのか教えてください。
 
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目標管理シート(例)<解説>
社労士 右図の目標管理シート(例)を参照してください。
 
 このシート例の特徴は、設定する目標を「会社方針に対する目標」「自己能力目標」「組織・マネジメント目標」と大きく3つに区分しています。
 
 「会社方針に対する目標」は、会社が示す方針や年度事業計画、それからブレイクダウンされた部門計画などに基づいて設定する目標
 「自己能力目標」は、自らの職務や役割を遂行する上で求められる知識・技術などを獲得し、自己の能力を高める目標
 「組織・マネジメント目標」は、所属する組織において自分が取り組む目標、マネジメントで必要な目標です。
 
 「会社方針に対する目標」や「自己能力目標」は新入社員以外の判断業務がある程度できる社員以上に求めることができますが、「組織・マネジメント目標」は部下を持つ管理職に求めるものとなります。
 したがって、一般職員は「会社方針に対する目標」「自己能力目標」の欄に記入し、管理職は「会社方針に対する目標」「自己能力目標」「組織・マネジメント目標」の全ての欄を埋めることになります。
 
 なお、新入社員は、まずは定型的な業務の基本を習得することが先です。目標管理は少し後にした方がよいでしょう。
 
 このシートは、あくまでも一つの例です。各社いろいろ工夫をしていますので、実際に活用されるときは、何度かシミュレーションをするなどして御社にあった形に変更してください。
 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<ポイント>
! 設定する目標を「会社方針に対する目標」「自己能力目標」「組織・マネジメント目標」と大きく3つに区分し、それぞれの立場や役割に応じて検討し、取り組ませる目標管理シートの一例をアップしましたので参考にしてください。
 
 
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窓の開閉状態の瞬時チェック

<管理職からの質問>
男性_困り顔 仕事が終わって最後に部屋を出る者には、鍵の戸締りをしっかり確認するように伝えているのですが、窓の施錠忘れがときどきあります。なにかよい工夫はないでしょうか?
 
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<解説>
社労士 窓の鍵に色のテープやシールを鍵の片側に貼ります。鍵本体の色とは明らかに違う目立つ色を、窓が開いている状態の側だけに付けるのです。
 
窓の施錠状態チェック そうすると一つひとつ窓をチェックしなくても、遠くからでも開閉状態が確実にわかるカイゼン事例です。目線より高い位置にあったり、手の届きにくいところにある窓には、特に有効です。
 
 この事例は2つの状態のうち、今はどちらの状態であるのかを色をつけることで、一目で区別できるように工夫したものです。
 
 ただし、窓がきちんとしまっていない(少し空いた)状態でも鍵を閉める側にすることは可能です。これでは窓の施錠は不十分です。そのときには窓と窓枠の両方にテープを貼ります。きちんと閉まっているときには、一直線に見えるように貼ってください。きちんと閉まっていないときにはテープに隙間ができますので、それをチェックすれば良いでしょう。
 
 皆さんの職場にも同じようなことや応用できることが、いろいろあるのではないでしょうか。この事例をヒントにして、考えてみてください。「開・閉」「ある・なし」「ON・OFF」「いる・いない」などが目をつけるヒントになりそうです!
 
 
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<ポイント>
! 窓の鍵に色のテープやシールを鍵の片側に貼ります(又はペンキを塗ります)。鍵本体の色とは明らかに違う目立つ色を、窓が開いている状態の側だけに付けると開閉状態が瞬時にチェックできます。
 
 
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目標管理とは

<管理職からの質問>
管理職の困った顔 知り合いの他社管理職が目標管理を導入しているという話を聞きました。当社でも参考にならないか考えたいので、目標管理について基本から教えてください。
 
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<解説>
社労士 目標管理とは、
・組織の目標と部下の目標とを上手く擦り合わせて
・部下の自主性を重視しながら、
・管理職も部下の能力レベルに応じて指導教育を図って、
・組織の業績を向上させていくマネジメント手法
目標管理とはです。
 
 MBO(Management by Objectives)や「目標による管理」とも言われています。
 
 実施にあたっては、管理職が部下に対して組織の年間目標と課題と説明し、部下は一定期間(半年又は1年間)の自らの仕事上の目標を具体的に立てて、目標達成に向けて取り組むことになります。
 
 組織の目指すものと部下の目指すものとを上手く擦り合わせる、すなわちトップダウンとボトムアップを融合させることがポイントになりますが、それには上司と部下との考えがかみ合っていなければなりません。そのためには組織目標の十分な説明とともに、普段からの意志疎通が大事です。目標設定のときだけ摺合せようとしても上手くいきません。部下が目標管理をまだよく理解していないときや役職についていない一般社員のときは、特に普段から組織目標について丁寧に説明し、理解させておいてください。
 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<ポイント>
! 目標管理とは、 組織の目標と部下の目標とを上手く擦り合わせて、部下の自主性を重視しながら、管理職も部下の能力レベルに応じて指導教育を図って、組織の業績を向上させていくマネジメント手法です。

電話を切ったときに“ガチャッ”という大きな音を防ぐ

<管理職からの質問>
男性_困り顔 話し相手が受話器を電話機本体に戻したときに“ガチャッ”という大きな音が聞こえて嫌な思いをしたことが、ここ続けてありました。私の職場でも同じようなことをしているのではないかと心配です。なにかよい工夫はありませんか?
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<解説>
社労士 話し相手が電話を先に切ったとき“ガチャッ”という大きな音が聞こえてくることは誰でも経験があるでしょう。なにか怒らせてしまったのだろうかと考えてしまうことがあります。相手は怒っている訳でもなく、荒っぽく受話器を置いたという意識もないのに、大きな音が出てしまうことがよくあります。電話機の性能が良くなったのかもしれませんが、気持ちのよいものではありません。
 電話機にスポンジ
 場合によっては、自分の職場でもやっている可能性がありますので工夫をした方がよさそうです。
 
 一つの方法として、電話機本体へ受話器を置いたときの通話口側に薄いスポンジを切って貼り付けておくと緩衝材になり音は軽減されますので、試してみてください。
 
 
 しかし、最もよいのは電話を切るときに受話器を置いて切るのではなく、指でフックを押して電話を切るのがベストです。そうすると大きな音が聞こえてくることはありません。社会人としてのマナーですね。あわせて対策を講じるとよいでしょう。
 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<ポイント>
! 受話器を電話機本体に戻したときに“ガチャ”という大きな音が相手に聞こえて嫌な思いをさせないために、電話機本体へ受話器を置いたときの通話口側に薄いスポンジを切って貼り付けておくと緩衝材になり音は軽減されます

「公立病院の半数 労基法違反」

「公立病院の半数 労基法違反」
 読売新聞 2012年5月12日(土曜)朝刊
 
 広島国際大・江原朗教授の調査によるもの

 全国の200床以上ある公立病院の半数が
・労使協定なしの時間外労働
・超過勤務手当の不払い
などで労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかった。
 
 内容は、
 法定労働時間違反48%
 時間外・休日・深夜の割増賃金の不払い27%
 就業規則の作成・届出義務違反15% 。
 
 江原教授は「医師の健康管理のためにも、医療事故の誘発を防ぐためにも、長時間労働は抑えなければならない。労働法規を守る医療提供体制にすべきだ」としている。
 
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 医療機関では、詳しく見ていくと医師だけではなく、看護師、薬剤師や検査技師・栄養士などのコ・メディカル、事務員も超過勤務手当の不払い(いわゆる、サービス残業)を暗に強いられていることがあります。
 
 また、超過勤務手当はきちんと支払われていたとしても、月100時間を超える長時間労働に至ることもよくあり、健康管理が疎かにされているのも実態です。
 
 長い間、就業規則が改定されておらず現状とあっていないこともあるなど、医療機関の労務管理には問題が多々見られます。
  
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 医療機関は多くの専門職集団で構成され組織的には複雑です。また、医療行為そのものが高度で、かつたくさんのことを一度に要求されるため神経をかなり使います。そのような職場ですから、労務管理も一筋縄ではいきません。さまざまなケースを想定し、適切に対応できる管理方法が必要となります。そのためには、知恵を絞り、工夫を凝らすことが大切です。場合によっては、経営者や管理職だけではなく、現場の職員に協力を仰ぎ、一緒になって知恵を絞って職場の改善を図ることが必要ですが、私はその姿勢や行動が労務管理や就業環境の整備にとって最も大切なことだと考えています。
 医療機関での仕事は、患者の生命や生活に影響するものだけに、職員が働きやすく、やりがいを持てる、持ち続けられる職場づくりがとても大切です。労務管理や就業環境の整備にも、ぜひ真剣に取り組んでいただきたいと願っています。
 
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キャリアパスなど人事制度の導入、見直しを検討されている介護事業所、福祉事業所に朗報!

 介護事業所、福祉事業所に朗報!
 
 「介護労働環境向上奨励金」制度をご紹介します。
 この制度のうち「介護福祉機器等助成」は従前よりありましたが、これに加え「雇用管理制度等助成」が追加で設けられました。
 
 「雇用管理制度等助成」は、以前「介護雇用管理制度等導入奨励金」という名称で平成21年度に実施されましたが途中で予算がなくなり、それ以降行われていなかったものです。今回は支給額の取り扱いが異なっていますが、それ以外は概ね似通った内容ですので、キャリアパスや給与制度など雇用管理の見直しを予定されている事業所は、ぜひご活用をお勧めします。
 
 例えば、次のような雇用管理の導入や見直しが対象となります。
 ○体系的処遇改善に関する措置…評価・処遇制度(キャリアパス)の導入・見直し、昇進・昇格基準の導入・見直し など [支給額40万円まで]
 ○報酬管理に関する措置…賃金体系の構築・見直し、諸手当(夜間勤務手当、住宅手当など)の導入・見直し など [支給額40万円まで]
 ○能力開発に関する措置…教育訓練計画の策定・見直し、新人教育アドバイザー制度の策定・見直しなど [支給額20万円まで] 
 
 
厚生労働省 「事業主の方へ給付金のご案内」
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/josei/kyufukin/e-top.html  
 「介護労働環境向上奨励金」 PDF
 
  
雇用管理制度の見直しについてのお問い合わせは、次までお気軽にご連絡ください。
 人事マネジメント研究所 進創アシスト 
 人事コンサルタント・社会保険労務士・社会福祉士 
 代表 鷹取敏昭
 e-mail : shinsou-assist@goo.jp Fax 050-3737-5530
 
 「介護雇用管理制度等導入奨励金」での支援実績(3件)あり
 
 
 
 

(人事評価で)日常的にメモを取ることの意味

<管理職からの質問>
管理職の困った顔 人事評価において以前教えてもらった記録シートを書くように心がけているのですが、なかなか上手くまとまりません。記録内容を充実させるには、どのようにすればよいでしょうか?
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<解説>
社労士 記録シートを書くことも大切ですが、日常的にメモを取ることも大切です。いや、日常的にきちんとメモを取ることができて、記録シートの内容が充実するといってもいいでしょう。
 
 人事評価につなげるためのメモを取る人事評価において日常的にメモを取るということには、次のような意味があります。
■事実を忘れないために残す
■メモを書き、見ることで情報を整理する
■記録したメモを見返すことによって時系列で経過を確認する
■他の者からの情報と整合性が取れているか確認する
■上司自身がメモを取ることを習慣づける

 最後の「上司自身がメモを取ることを習慣づける」、これができていることは、すなわち、上司であるあなた自身が人事評価にきちんと向き合おうとする姿勢を持っているということと言い換えてもよいでしょう。逆に言えば、メモを取る習慣がなければ、上司として人事評価にきちんと向き合っていないということになります。
 
 厳しいと思われる上司がいるかもしれませんが、それほどメモを取ることは大切なのです。
 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<ポイント>
! 人事評価につながる記録シートの内容を充実させようとするのであれば、日常的にメモを取ることが大事です。上司であるあなた自身、その習慣をつけてください。

「なんだ、そんなことでいいのか」


<管理職からの質問>
男性_困り顔 誰でもできる小さな業務改善に取り組もうとしており、部下も頭では理解しているようですが、今一つピンときていないようです。部下に理解させる何かもっと簡単な例はありませんか?
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<解説>
社労士 例えば、机のスペースがなくてラックにフックを利用してメモ用紙の束をかけてあるとしましょう。クリップで留めたメモ用紙を取るときにフック(写真でいえば水色のS字のもの)が外れてしまうことがよく起きます。
フックが外れないようにする S字フックを外れないようにするには、ラックに掛けてある箇所(写真の黄色の円内)のように外れないようにすればよいのです。[写真では、商品を買ったときに袋を綴じている細い針金をテープでカバーしているものを利用しました。]
 
 「なんだ、そんなことでいいのか」と思われるでしょう。しかし、実際の職場ではS字フックが外れては掛ける、外れては掛ける、そんなことを繰り返しているのではないでしょうか?
 写真はあくまでも一例ですが、同じようなことは日常たくさんあります。あなたやあなたの部下の周りにもたくさん見つけられるでしょう。職場を眺めてみてください。「なんだ、そんなこと」でいいのです。
 
 ちょっとした工夫や改善もやらなければ何も変わりません。小さな改善の積み重ねが職場と部下の意識を少しずつ変えていくのです。
 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<ポイント>
! 「なんだ、そんなことでいいのか」というようなことも、実際に工夫を凝らし、改善行動を起こさなければ何も変わりません。小さな改善の積み重ねが職場と部下の意識を少しずつ変えていくのです。
 
 
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社用車の配車をスムーズにする

<管理職からの質問>
男性_困り顔 社用車が5台あり、どの車も共用で使っていますが、車を使おうとしても全くなかったり、今誰が使っているのか、いつ帰ってくるのかもわからず困ってしまうことがたまにあります。訪問時刻に遅れるとお客様に大変失礼になりますので、予定どおりに使いたいのですが、どうしたらよいでしょう?
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<解説>
社労士 まず、ホワイトボードを利用して、本日の配車予定表を作成してください。そのためには、社用車の使用願書を配車予定表事前に提出するようにさせなければなりません。使用がバッティングしているのであれば、調整が必要ですが、事前にわかっていれば使う直前になって困ることも少なくなるでしょう。
 
 配車予定表にマグネットを利用し、車のカギを備え付けておいてください。
 そして、予定の車を使うときには、カギと取ると同時に、そのマグネットを自分の名前の上に移動させておきましょう。そうすると、今誰が使用中なのかが一目でわかります。
 
 例えば右図の場合、12時ころの状況は、鈴木さんがA車、谷さんがC車を使用中です。残りの3台は駐車場に止まっているはずです。
 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<ポイント>
! 配車予定表を作成し、今日は誰がどの車を使う予定なのか。今誰がどの車を使っているか、帰社時間は何時かなどをわかりやすく表示するとよいでしょう。そのためには、事前に社用車の使用願書を提出させ、使用開始時は予定表にマグネットを移動させるなどのルールを守らせることが大事です。
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