<管理職からの質問>
管理職の困った顔 管理職になってから人事のいろいろなことについて、その判断が重要なんだということがなんとなくわかってきました。特に人事評価が大事ではないかと思うのですが、この考え方は正しいでしょうか?
 
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<解説>
社労士 社員にはあまり評判がよくない人事評価制度ですが、今後の人事労務管理では人事評価は欠かせません。そのことを簡単に説明しましょう。
これからは人事評価は不可欠 
■人事評価が必要となる例 
 今後はこれまで以上に次のようなことに合理的な説明が求められています。そして、その根拠となるのが人事評価です。
① 正社員間の処遇(給与・昇給・昇格・昇進等々)の違いの根拠について
② 正社員とパート・契約社員との雇用形態や処遇の違いの根拠について〔改正労働契約法により無期転換社員が加わり3者の違いを明確にしなければならなくなりました〕
③ 試用期間中の社員を本採用するか拒否するかの根拠について
④ パート等の有期契約社員を契約更新するか雇止めにするかの判断根拠について
⑤ 定年後再雇用する高年齢者の働き方や処遇を定年前と変更するときの根拠について
 
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<ポイント>
! 人事評価は、処遇をはじめ各種の人事判断をするにあたってその根拠になるためひじょうに大事なものです。できていなければ根拠を示せず、合理性を欠くものとなってしまいます。