<管理職からの質問>
管理職の困った顔 管理職になって難しいと思うことに、部下を「叱る」ということがあります。部下をマネジメントするには必要だと思うのですが、どう叱ればよく迷います。ポイントを教えてください。
 
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<解説>
社労士 [叱る」ということは、管理職にとって避けて通れない課題です。

 管理職といえども部下に嫌われたくありませんが、担当部門の業務を円滑に進めていくためには、不適切な言動をしている部下には叱って、正さなければ管理職としては失格です。しかし、実際、適切に「叱る」のはとても難しいものです。
 
 適切に「叱る」という前提には、上司と部下との間に信頼関係が必要不可欠です。そのためには、部署の責任者として責任をとる姿勢と一貫した言動が大切です。
 
 また、「叱る」というのは「しかるべき道を諭す」と言われており、感情のまま「怒る」とは異なります。そこで、次に「しかるべき道を諭す」手順の基本を示しますので、参考にしてください。
叱る手順 
 
■叱る手順
・面談の初めに、叱ることを明確に伝える。
 ↓
・何に対して叱るかを具体的に伝える。
 ↓
・叱る対象となった行為(事実)を整理して端的に伝える。
 ↓
・期待していることとギャップがあることを伝える。
 ↓
・そのギャップによって生じる問題や影響について具体的に説明する。
 ↓
・部下からの弁明があれば聞く。
 ↓
・今後どうあって欲しいか、どんなことを理解し行動に変化をおこして欲しいかを伝える。
 ↓
・考え方や発言、行動の改善を期待していることを述べて終了する。
 
 
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<ポイント>
! 「叱る」というのは「しかるべき道を諭す」と言われており、叱られていることとその理由を理解させ、言動を改めさせることにあります。決して「叱る」ことが目的になったり、上司のストレス発散の場になってはいけません。叱る手順を参考にしてみてください。

 

    
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