<管理職からの質問>
管理職の困った顔 職員の一部に真剣に自分のキャリアを考えようとするものが出てきましたので、この者にキャリアをもう少し具体的に描かせたいと思いますが、どのようにしたらよいでしょうか?
 
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<解説>
社労士 キャリアを描く際の前提となる考え方は、これまでの説明でわかっていただいたと思います。それを踏まえて、ご質問にあるように職員にキャリアを具体的に描かせる方法についてみていきましょう。
 
 まずは、現在の「自分にできること」を考えさせてみてください。急に質問されて、自分にはどんなことができるかが答えられる者は多くないでしょう。自分自身を振り返ってみる機会は、そうありませんので仕方ありませんが、自分の将来のことを描くには現在の自分をきちんと理解しておくことは欠かせません。
 
現在の自分にできること 例えば、次のような質問にあなたはどのように答えますか?
 □あなたは、どのような(専門的な)技術、技能を持っているでしょうか?
 □あなたは、どのような(専門的な)知識をもっているでしょうか?
 □あなたは、(専門性にかかわらず)どのような得意分野をもち、具体的にどのようなこと(特技)ができるでしょうか?
 □あなたは、以前から比べてどのようなことができるようになってきたでしょうか?
 
 これでもなかなか書けないようであれば、次のような質問ではいかがでしょう?
 □これまでどのような業務に携わり、どのような結果を残してきたでしょうか?
 すべてを挙げる必要はありませんが、特徴的な事項については取り上げて、内容や結果を整理しておくと書き出しやすくなります。。
 
 一般的に、転職する際、「履歴書」のほかに「職務経歴書」を求められることがあります。福祉業界では求められることが比較的少ないと思われますが、「職務経歴書」を作成してみると、改めて自分がこれまで歩んで来た道、携わってきた業務やその結果などを振り返ることができ、そして自分自身がよく理解できるようになります。
 
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<ポイント>
! 自分のキャリアを描いてみようとする職員が出てきたとき、まずは現在の「自分にできること」を考え、書き出させてください。その際、「職務経歴書」のようなものを作成してみるとわかりやすいでしょう。
 
 
 
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kaigo_syogukaizen「介護職員処遇改善交付金」申請で必要とされるキャリアパス その設計と活用ポイント に、とてもたくさんのアクセスをいただいています。こちらも参考にしていただけると幸いです。