<管理職からの質問>
管理職の困った顔 人事評価は査定を目的としていると理解しているのですが、前回の「過労死がもたらす影響」では教育にも関係していると説明がありましたが、詳しく教えてください。
 
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<解説>
社労士 人事評価には査定というイメージがあることは否めません。
 
 確かに、「期待人材像」という職能要件表を根拠として能力評価をし、また成績や貢献度を評価をして適正な格付けや処遇を行ないます。
 
 しかし一方では、部下の能力を引き出し、育成するという面もあることを忘れてはいけません。部下の能力を高めるにあたり、「勝手に頑張れ、自分で育て」というのではなく、会社としても育てていくという姿勢と具体的な支援策が必要です。
 
 具体的な支援策には、「期待人材像」に即した教育メニューを考え、それを一つひとつ習得させていくように努めてください。 
 
 教育メニューには、専門的な知識や技術、実務的な知識や技能、社会人としての基礎的な知識や接遇・マナーなどを等級レベルに応じた内容で設定するとよいでしょう。
 人事評価と人材育成
 育てていく姿勢には、育成的視点を持つのは当然ですが、上司として高い立場から一方的に指示するのではなく、部下の考えを踏まえることも大事です。
 
 そして、教育メニューから部下の能力に応じたものを体系的に学ばせていくのが望ましいでしょう。その際、計画性をいかに持たせるかがポイントとなります。部下は自らの興味のあるものには積極的に取り組もうとしますが、そうでないものには意識が向きません。教育メニューと部下の能力との両方を把握しながらバランスのとれた育成を図ることが必要で、そのためにも計画性をきちんと持たせることが肝心です。
 
 また、自らの能力を高めることに消極的な部下には、教育メニューを単に示すだけでは効果が期待できません。担当業務に直接結びついた内容の教育を受けさせ、学んだ内容を実際に業務で実践させ、その効果を実感させることが大事です。
 
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<ポイント>
! 人事評価には、部下の能力を引き出し、育成するという面もあります。部下の能力を高めるにあたり、「勝手に頑張れ、自分で育て」というのではなく、上司としても育てていくという姿勢がまず大切です。また、具体的な教育メニューが体系化されていると部下がキャリアアップする姿がイメージできるでしょう。担当部署での部下育成のための教育メニューを考えてみてください。
 
 
 
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